部子山の水から繋がる畑の物語

福井県池田町の山々の中でも、ひときわ存在感を放つ山があります。
それは部子山(へこさん)。
この山には、古くから豊かな水脈が流れています。
森の土をゆっくりと通り抜けた水は、長い時間をかけて大地を巡り、麓へと流れていきます。
私たちの畑に届く水も、その水脈のひとつ。
山の恵みをそのまま受け取りながら、静かに畑へと流れてきます。
人の手が加わることなく、自然の循環の中で届けられる水。
その水に育まれながら、ホーリーバジルはゆっくりと根を張り、季節の風を受けて成長していきます。
自然の中で流れる水とともに、植物もまた、この土地の時間の中で育っていきます。
20年の自然農法が生んだ奇跡

私たちがホーリーバジルを育て始めてから、20年以上の年月が過ぎました。
栽培方法は、農薬を使わず、肥料も与えない自然農法。
除草剤にも頼らず、自生している生き物たちと共生し、植物が持つ本来の力を大切にして育てています。
「無農薬」という言葉は広く知られるようになりましたが、肥料に頼らずに植物を育てる畑はまだ多くありません。
しかし、自然の中では本来、植物は肥料を与えられることなく育っています。
私たちは、植物が無理をすることなく、その土地の環境の中でありのままに育つことを大切にしています。
土の中の微生物、季節ごとに変わる風や雨、そして太陽の光。
それらすべてが重なり合い、畑の環境がゆっくりとつくられていきます。
その中で育つホーリーバジルは、葉に厚みがあり、花の香りも豊かで、濃い紫色が全体にあらわれる姿になります。
そして2024年。
その畑の中で、これまでとは少し違う一株のホーリーバジルが生まれました。
力強く伸びる幹、鮮やかな緑と紫の葉、濃い紫色の花穂。
その株から種を採り、育てて生まれたのがSANA TULSI(サーナトゥルシー)です。
これまで以上の香りの良さや、深く優しい味わいが特長のホーリーバジルです。
SANA TULSI(サーナトゥルシー)

この名前には、ひとつの想いが込められています。
ホーリーバジルを育て始めてから20年以上。
その時間の中にはいつもそばにいた大切な存在、妻の早苗の姿がありました。
ホーリーバジルが大好きで、福井県池田町へ移住してからも、この植物とともに過ごしてきました。
畑に立ち、風に揺れるホーリーバジルを眺めながら、その成長を喜び、季節の変化を感じる。
そんな時間を、ずっと一緒に重ねてきました。
そして2024年の夏。
畑の中で、これまでとは少し違うホーリーバジルの株に出会いました。
力強く伸びる幹。
鮮やかな緑と紫の葉。
濃い紫色の花穂と、やさしい香り。
その姿を見たとき、長い年月の中で育まれてきたものがひとつの形になったように感じました。
その株から種を採り、2025年にはたくさんの新しいホーリーバジルが生まれました。
この新しいホーリーバジルに名前をつけるとき、自然と浮かんだのが 「サーナ」 という響きでした。
それは、ホーリーバジルを愛し、この畑の時間をともに過ごしてきた早苗(さなえ)という名前から生まれた言葉です。
その名前を少しだけ形を変え、SANA(サーナ) という言葉にしました。
SANAには「健康」や「癒し」や「輝き」といった意味があります。
サーナトゥルシーは、自然の中で生まれたホーリーバジルであると同時に、これまでの時間や想いをつないでくれる存在でもあります。
この土地の自然と、長い時間の中で育まれてきた想い。
それらを込めてSANA TULSI(サーナトゥルシー)という名前が生まれました。
このSANA TULSIで作った商品を通じて、より多くの方たちに想いを届けられたらと願っています。
